2018年8月6日月曜日

護衛艦いなづま

むささめ型5番艦いなづまの見学に行ってきました。



むさらめ型といえば海自の汎用護衛艦のなかでも主力といっていい存在で発展型のたかなみなど現代汎用護衛艦の柱と言っても過言ではありません。
主砲の76ミリ砲は昨今メジャーな127ミリ砲に比べると小口径ですが対空・対艦攻撃可能なオットーメララ社製のものです。ステルス性を一切考慮していない丸形砲塔はいまではなかなかお目にかかれないものです。
主砲横にカメラが付いていて波を被っても大丈夫なようにワイパーも付いています。
今回は珍しく主砲内部が公開されました。正面が砲部分、主砲下のリボルバー弾倉に納められた砲弾が左側から上がってきて自動装てんされるそうです。
薬莢は主砲下から排出されます。
前部VLSは16セルのみでアスロックが搭載されています。たったこれだけ?って感じでものさびしさもありますが対空用のシースパローが後部に別途搭載されています。
CIWSはブロックⅠA型です。むらさめはⅠBに交換されたそうですがむらさめ型がすべて交換になるのかは分かりません。
対艦ミサイル90式SSMはなんと左右3本も装備してました。本来4本が正しい姿なのですが未だに4本は見たことがなく良くて3本、でなければ2本ばかりです。
ヘリ甲板にはヘリ着艦時の拘束具RASTが展開していました。
酷暑だったためヘリ格納庫内は避暑地として賑わっていました。
ヘリ甲板左右には艦尾に繋がるゆるい傾斜、海自伝統の「オランダ坂」です。
オランダ坂なんて名称がある時点でもう護衛艦つくる時に傾斜入れることが前提になっているんじゃないかとさえ思ってきます。


  救命機材の展示が展示してありました。消火装備の展示は時々見ますが救命機材は初めてみました。あまりに地味過ぎてほとんど見る人もいませんでしたがこういった内容物が収納されているということが分かったので個人的にはありがたい展示でした。
格納庫はRASTのレールが一本しかないものの二機収容するだけのスペースがあります。海賊対策の際には実際に2機収納したそうです。
天井クレーンを見ると艦内と言うよりも工場を彷彿とさせますね。
珍しいものとえいば艦橋の窓清掃という実演がありました。最初はワイパーを動かすものだと思っていたのですが手すりを超えて作業員が出てきて細い足場を横ばいに移動しながら窓ふきをするという手動の窓ふき実演でした。
これ本当に見せる必要あるのかと思うような展示ですが、窓ふきを含め他ではやらないようなことをいろいろやってくれたのでいなづまの見学はなかなか楽しいものでした。
最後に非公式キャラクターとして「天音稲穂」さんなるものがいるそうです。
どこかで見たようなデザインでもう突っ込む気もありません。