ここはかつて陸軍飛行場があり、大陸、太平洋方面に対する立地の良さから東洋一という大きさを誇っていたそうです。終戦までに多くのパイロットがここで訓練を受ける教育施設でもありました。
その歴史を残すための施設が太刀洗平和記念館です。
施設前に展示されている珍しいヘリコプター三菱製のMH2000です。三菱がエンジンも機体も開発した純国産ヘリだったのですが販売が振るわず7機で生産終了となりました。三菱は野心的なことに挑戦するけど似たような話、最近もあったような。
建物に入るとすぐに見えるのが今回のお目当て、震電(実物大模型)です。日本軍機が多少好きな人も深く好きな人もだれもがきっと好きな機体だと思います。
特徴的なエンテ型のシルエット、洗練された機首の曲線、かっこいいという言葉しかでてきません。後部のプロペラがとにかく大きいです。ここだけ重爆撃機のものでもつけているのかなと思いたくなるくらいの大きさです。
プロペラが大きいため車輪高がかなりあり乗り降りするのが大変苦労しそうです。現用機みたいに搭乗時はタラップを付けてもらわないと難しいでしょう。後部から見てもこの美しさ、叶うことなら飛行してる姿を見てみたいものです。震電の隣にあるが零式三二型。ここ陸軍飛行場のあった場所だぞ。って若干気にはなりますが綺麗な状態で展示してあります。
コクピットの内部を覗くことができます。時代が変わってもコクピットの広さはあまり変わらないものですね。
奥へ行くと珍しい九七式戦闘機がありました。なかなかこれが展示されているところはないのではないでしょうか。引き込み式じゃない脚部や太い胴体など零式にくらべると時代の差がはっきりとわかります。
この機体は特攻機として出撃し海底に沈没していたものを引き上げて復元したそうです。
いろいろと考えさえられます。
記念館には他にもいろいろな展示品があり資料館としてとても見どころのある所でした(ただし機体以外は撮影不可)
もしお近くに行くことがあればぜひ行ってみてください。