ヘリコプターとしてはまだ黎明期だった1940年代生まれのS-51をつくりました。
1943年に初飛行したという戦中生まれで戦後米国をはじめ多くの国々で採用されました。
主に救難用として採用され朝鮮戦争でも大活躍した機体です。
日本でも50年代に海上自衛隊(警備隊)で運用されていました。青森の大湊基地で運用されていたのがよく知られており集落への物資援助を行ったことでも有名です。
機体の幅はとても細く、2人乗りなのですが縦に並んで乗るタンデム式になっています。前面がすべてキャノピーになっているので視界は良さそうです。細いテイル部分には日の丸と「海上自衛隊」の文字。
フォントが今の物と違い角ばっていてそれがかっこよく思えます。
H-60と比較するとこんな感じです。全長はほぼ同じくらいですが機体の細さが際立ってよくわかります。
物資や人員輸送のための余裕があまりなくそれだけの技術発展にはまだまだ時間がかかったのだということを感じさせてくれました。
模型的にはデカールの出来はよく機体も全体的に悪くはないのですがローターとハブ部分が別パーツになっていてこれを接着するのに大変苦労しました。また取れてしまう危険性が大変高いのでこれは一体にして欲しかったです。
一番驚いたのがとにかく箱が大きかったことです。
海外版だと袋に入れているだけらしいのですが日本版はやたら大きな箱に入っていて開けてみると箱の底にポツンとランナーが沈んでるような状態でした。緩衝材はなく揺れると箱内で大きく揺れるのであまり梱包としての体を成していませんでした。