2016年12月26日月曜日

大和ミュージアム

呉の大和ミュージアムに行ってきました。


戦艦大和の里、呉。
その大和を含めた海軍技術・造船技術の展示を行っているのが大和ミュージアムです。
そしてその目玉は1/10サイズの大和です。
対空改修を終えた状態です。こちらのほうが一般的なイメージなんでしょうか。
1/700では味わえない圧倒的なスケールを味わえます。
人が置かれていてこれでおおよそのサイズが分かります。
対空銃座もなかなか大きいんですね。
後部甲板は水上機のカタパルトです。
ちょうどこの水上機が止まっているあたりに「ジパング」でうみどりが着艦したあたりの場所です。真上に空中線あるのでうみどりの着艦難しそうですね。
大和の主砲弾である九一式徹甲弾です。全長は成人男性よりも大きいです。
仰角45度で発射すれば、90秒で42km先に着弾します。ですが現代のイージスシステムをもってすれば迎撃可能…なはずです。
九一式徹甲弾の隣には三式焼霰弾です。
対空弾であり空中で炸裂して高温のゴムを撒き散らします。
これがどれくらい航空機に対して威力を発揮できるのかはなんともいえないところです。
ジパングでは対空レーダーを破壊するという大戦果を発揮したのだけは良く覚えています。

展示コーナーにはさまざまな貴重な展示品が並んでいます。
零式艦上戦闘機六二型です。これが零式の最終量産型です。
この機体は産業遺産として認められているそうです。
特殊潜航艇海龍です。
潜水艦から発進し、魚雷を放って帰還するという空母に例えるなら艦上戦闘機のような役目を担うために作られた潜水艇です。
ですが終戦間際には特攻兵器へと転用されることとなりました。ですが結局戦果をあげることのないまま終戦を迎えました。
こちらは魚雷を改造した有人魚雷回天です。もはや説明は不要かと思います。
元が魚雷だけにかなり小さく、とても中に人が入れるとは思えないくらいの大きさです。
展示館正面には陸奥の41センチ主砲が展示されています。
これを大和の主砲と勘違いしている人も多いのではないかと思います。
陸奥に関しては引き上げられていろいろな場所に展示されています。
砲を見ると必ず底部が気になってしまいます。
発射時にここにかなりの高圧がかかり、それに耐えるのですから装てんハッチはかなりしっかりしたつくりです。
スクリューも展示されています。
これだけの大きなスクリューを作れるのだから当時の技術がいかにすごいかよくわかります。三次元加工機などまだまだ夢の時代、職人技でこんなものができるなんてすばらしいです。
こういう技術が脈々と今も生き続けているのだと感じます。