観閲式の後は訓練展示、陸自隊員による模擬戦が行われました。
例年ならシナリオに沿った敵の排除、領土奪還戦をしますが今年はなんとバトラーを付けた隊員同士のシナリオなしの戦いです。どうなるのかとまったく予想できません。
グランド両サイドから青・赤の選抜チームが突入し、10分間の間に敵をせん滅するというものです。なかなか見ることのないバトラーも紹介され、実際に被弾時の音が鳴ったりというのも説明してもらえました。
いざ状況開始。赤側のすぐそばで見ていたので赤チームを追って見ていきます。両チームとも89式、ミニミ、狙撃銃の装備で弾数も同じです。同じ条件でどこまでやれるかが腕の見せ所ですね。
赤チーム車両から飛び出すといきなりミニミと狙撃兵による射撃。初手でいきなりミニミがバリバリ撃ちはじめて驚きました。彼らが援護している間に他の隊員を配置させる作戦なのでしょう。
グランド内には遮蔽物に見立てた車両が置かれておりそれに隠れながら銃撃戦をしていきます。最初こそ激しい銃撃戦があったもののすぐに膠着状態に陥ってしまい射撃もそこそこになりました。見ている観衆からは「特科とか戦車の支援がないと」「煙幕張るとか手りゅう弾がいる」
など各々意見で出ています。
ですがないものねだりをしても仕方ありません。あるもので全力を尽くすのだと想いを込めて応援していました。
ながい10分が終わり、結局どちらかが全滅までは至りませんでした。そのため生き残りの数で勝敗を決めることになり数が多かったのは赤チームでした。
膠着しながらも少しずつ数が減っていくのでもうだめかとおもいましたが応援していた赤が勝ててうれしかったです。
終わった後はいつもの確認。膠着している時間が長かったため見ごたえがないと感じる人もいたと思いますが個人的には新しい試みも悪くないと思いました。「こういう訓練もやってるんだぞ」という新しい一面をみせることも大事だと思います。