2016年10月31日月曜日

山口駐屯地記念行事2016 後編

駐屯地視察後編、今回は主に展示装備の紹介です。


演習の際にはレンジャー隊員を降下させたUH-1J。
自衛隊のヘリといえばコレ!というくらいおなじみの存在です。
ですがこの機体は後継機のベル412と将来交代することになっているのでそのうち見れなくなってしまいます。それでも10年くらいはまだ見れるとは思いますが…
場所によっては内部に入って見ることもできるのですが今回は外観を眺めるだけでした。
偵察ヘリのOH-6も展示されました。こちらも眺めるだけで近づくことはできません。
この機体も後継を考えないといけないはずなのですがどうなるのかは未定です。
81式短距離地対空誘導弾です。
上部のミサイル発射装置が動くデモンストレーションもやったそうなんですが残念ながら見逃しました。
この装備も将来、11式短距離地対空誘導弾と交代します。
96式装輪装甲車です。昨年はⅡ型といわれる装甲増加型(しかも迷彩塗装)がやってきていたのですが今回はノーマルバージョンです。
ちなみに装甲車も含めてほとんどの車両がETC搭載だそうです。装甲でETCの電波遮断されないのか、いったいどこに付いているのか気になります。
化学防護車です。広島の海田駐屯地からわざわざ来てくれました。
地下鉄サリン事件、東海村臨界事故、 福島第1原発事故など地味に出動実績があつ車両です。世界の化学防護車の中でも出動実績があるのはそうはないです。逆にいえば日本はとんでもない事件が起こりすぎともいえますね。
車体後部にはロボットアームが付いておりこれでサンプル等を採取します。「シン・ゴジラ」においてもこれでゴジラの細胞を採取していました。
車内の覗き窓を開けてアームを操作するそうです。
ロボットアームなんてかっこいい装備ですが使いづらいと言われて最新のNBC偵察車では車体にゴム手袋が付いていてそれで作業するというローテクな方法になりました。

採取したサンプルは矢印の部分に置く(蓋が開いて入れられるようになってます)と内部にサンプルを格納できるそうです。
新型のNBC偵察車が出ていますが中国地方を管轄する第13旅団第13特殊武器防護隊は優先順位が低いため、隊員さん曰く「10年くらい先になるのでは」とのことでした。

戦場の女王と言われる野砲、155mmりゅう弾砲です。演習でも大活躍していました。
実際に装てんする方法や砲の操作方法を一通り隊員さんが説明して下さり、ついでに装てん装置を持ち上げさせてもらいました。手前の緑色のレバーを上に上げて弾を装填するのですが装置だけでもかなりの重さで弾を載せると100kgぐらいだそうです。
手動装てんなので日々の訓練が重要ですね。
「こいつはシン・ゴジラに出れんでざんねんだったなー。東宝さんはわかってないねー」などとおじいさんが隊員さんを激しましていました(笑)
展示装備というわけではないのですがグランドの一角に空自の気象観測装置が設置されていました。行事前半に海自のT-5練習機がフライパスしたんですがその機体に情報を送るために防府の空自が来て設置したのだそうです。
興味深いのが太陽光パネルが設置してあるところです。外部電源でも動きますがあの小さなパネルの発電で電力を賄うこともできるそうです。
建物内に中国地方では有名なコンビニのポプラが入っているのですがさすが駐屯地内、打っている商品が軍用品ばかりです。日用品やお土産などもありますが恐らく普段隊員さんが買うであろう数々の物を売っていました。
そして勢いでドーラン(顔を迷彩に塗るファンデーション)を買ってしまいました。
帰り際にトレーラーのけん引車とすれ違いました(※画像は停車時に撮影しています)
おそらくどこかに待機していて戦車を載せて岡山の日本原駐屯地に帰るのかと思われます。トレーラーは駐屯地内に置いてあるのを見ました。
コンビニに寄っていて出たところに化学防護車と洗浄車が走ってきました(※画像は停車時に撮影しています)
彼らは広島の海田駐屯地に帰る途中のようでした。しばらく後ろを付いていきましたが彼らは高速道路に乗ったのでそこで別れました。

直後にあることに気が付いて大変後悔しています。
それは「装甲車両がETCゲートを通る」瞬間を見れたかもしれないということです。無理してでも高速乗るべきだったと本当に後悔しています。