2016年12月27日火曜日

てつのくじら館

大和ミュージアムの隣にある海上自衛隊呉資料館、通称「てつのくじら館」にも行ってきました。
ここは機雷、掃海、潜水艦といった自衛隊の水中での活動を展示した資料館です。
なんといっても実物の潜水艦「あきしお」を陸揚げしてありその存在感はすさまじいものです。



海自の初の潜水艦は米軍から付与されたガトー級潜水艦でした。501くろしお(旧名ミンゴ)です。
最初は対潜技術向上のためのターゲット役という名目で導入されたのです。
それから半世紀、技術を蓄積していきいまや世界最高レベルの通常動力潜水艦を建造できるようになりました。
くろしのパーツも展示されています。
魚雷の展示もされています。潜水艦の魚雷はとにかく長い。護衛艦の短魚雷に比べればもちろんその分性能は上なのだと思います。
こちらは潜水艦からいざという時に脱出するための装具です。高水圧の深海からこんなの着て本当に無事に脱出するのかと思うと少し怖くなってしまいます。

掃海コーナーにもなかなか興味深いものが数多く展示されています。
これは掃海具S-4といって湾岸戦争時のペルシャ湾派遣のころに使用されていた遠隔操縦掃海具です。
性能は機雷の上に爆雷を投下するだけというシンプルなもので現用の物に比べると昨日は限定的です。
こちらは音響掃海具S-2。
中央のスピーカーみたいなところからエンジン音を発して機雷を騙して爆破させます。
掃海艇につんである浮遊掃海具です。昔はこういう顔を書いたりジョークが多かったのですが最近は禁止されているとのことです。なんだか寂しいですね。
掃海艇の後ろには掃海線が設置されていますがこんな風にいろいろ種類があるようです。
機雷を除去する掃海はなかなか奥が深すぎて私も理解しきれない部分があります。
これからもっと勉強していかねばなりません。
機雷も展示されています。
これはペルシャ湾で実際に回収した機雷だそうです。
ツノみたいな部分に船体が触れると爆発するという古典的な機雷です。
このコンクリートの塊みたいなのも立派な機雷です。Mantaというイタリア製の機雷で音響や磁器に反応して作動します。海底に停滞してひたすら獲物を待ち続けます。
この爆弾みたいなのも沈底式機雷です。
ロシア製のUdm機雷です。Mantaと同じタイプの機雷です。

このへんてこな物体はDASHという無人対潜ヘリコプターです。
UAVの先祖という感じです。遠方の水中目標に対して上空を飛んでいって魚雷を投下して艦船を守る役目として期待され、60年代に米国や日本で導入されました。電子機器のトラブルが多く70年代には退役してしまい僅かな活躍期間しかありませんでした。
 まだ技術が追い付かなかった、というしかありません。
そしてここからが潜水艦設備の展示になります。
まずは名物三段ベット、高さが低く狭い。本当に横になるだけの空間です。
あきしお内部も見学できます。
特に目玉は発令所。潜水艦といえばここが一番ワクワクする場所ですね。
以前来た時は艦内は撮影禁止だったのでしたが今回は撮影OKになっていました。
ここが撮影禁止というのは来た人も恐らくがっかりした人が多かったのではないかと思います。
潜望鏡から実際に外の様子を見ることができます。
2基あって片方は日中用のモノ、もう一方は赤外線カメラや水上レーダーを搭載した夜間用のモノだそうです。
操縦桿は航空機の操縦に近いです。回せば旋回、押せば潜航、引けば浮上。操作自体は簡単ですが目に見えない水中だとかなり緊張することと思います。
発令所の下が透けて見えるようになっていてそこから見えたのは魚雷。
そこは魚雷発射室でした。ぜひここも見せてもらいたかったです。