冷戦中の東側の高高度対空ミサイルの代表格といっても過言ではないSA-2(S-75)ガイドラインです。
高高度からの爆撃機の侵入を防ぐ防空ミサイルとして50年代に開発されソ連をはじめ東側各国に配備されました。
西側でいえばナイキに相当する存在です。
特に活躍として有名なのがソ連上空を偵察していたU-2戦略偵察機を撃墜したことです。それによってパイロットが捕虜になり東西の大きな問題となりました。通常の航空機よりもはるか上空を飛行していたであろうU-2を撃墜したのですからその性能は西側も恐れたことでしょう。
いまとなっては時代遅れとなりほとんど退役していますが一部の国ではまだ使用されています。
ミサイルがとにかく大きく全長が10mあり、1/144だと70mmという大きさになります。高高度迎撃用とはいえここまでくるとほぼロケットのようなものです。大きい分細部もできるだけ再現しようと努めてみました。ミサイルを載せて上下稼働するランチャーは基部の軸に合わせて角度を固定して接着する方法をとっています。本物はこの部分に調整用の歯車がついていて上下するみたいです。
脚部には乗せるだけの構造にしたため接着せずとも大丈夫です。ロケットの下部には発射時の熱を左右に分散させるためと思われるものがついています。おそらくこれがないと直にロケットの熱が地面に当たって土埃や地面への影響があるためとおもわれます。左右に分かれつつ傾斜もついているため、今回はここが一番の難所でした。
個人的にソビエト時代のミサイルの象徴だと思っているので好きなミサイルでもあります。