2018年7月21日土曜日

練習艦 しまゆき

久々の寄港艦拝見です。
今回は一線を退いて訓練艦として運用されている「しまゆき」です。


初のはつゆき型の見学です。
はつゆき型はそのほとんどが今や一線を退いて処分か練習艦となり現役なのは「まつゆき」と「あさゆき」の二隻のみとなっています。
最大の特徴は後部甲板が三段になっていることです。
後部甲板の二段目に備わっているのがシースパローです。
 VLSが当たり前の現代ではこういうミサイルランチャーは珍しい装備になってしまいました。

模擬弾が装填されています。一発の重量は200kgほどで実物も同じ重量だそうです。
ヘリ甲板した(ランチャーの前部)のハッチのなかに移動式クレーンが搭載されていてそれで一カ所ずつミサイルを装填していくそうです。
蓋はセラミック製で発射時はミサイルがその蓋を突き破って発射されていきます。
シースパローから一段上がったところがヘリ甲板でヘリ離着艦時以外は全周囲をネットで覆われています。
現在は練習艦となっているしまゆきのヘリ格納庫の中にはプレハブが設置されていて講義室になっています。
護衛艦にいつも変わらず装備されている対潜用の短魚雷です。
これが出番が来るときは潜水艦に接近されてかなり危険な事態だと思いますが最新の「あさひ」型に至るまで必ず装備してあります。
ここに対潜防御に重きを置く海自のポリシーを感じます。
左右両舷に二基ずつ対艦用ミサイルハープーンのランチャーが設置してあります。
カタログ上は左右4発となっていても実際に4発装備してるのはそうそう見たことがありません。
前甲板のアスロックランチャー、全部カラ!
ここまでくると清々しさを感じます。
ランチャーの左下の小さな小窓がある場所が発射管制室だそうです。
遮光ガラスで中は見えませんでした。
唯一の砲の76mm砲127mmが主流になった現代ではすごく小ぶりに感じられます。
甲板から艦橋までのあまり高さが高くないように感じられます。今回艦橋には入れませんでしたが艦首の視界はどれくらい見えるのか気になるところです。
艦橋の左右にCIWSが左右一基ずつ装備されています。
これもまた最近では見ない配置ですね。

新造艦の配備が進めばいずれはしまゆきも練習艦の仕事を終えるのでしょうが今しばらくは船乗りの育成の場として活躍するようです。