WTMK6最後の紹介は日本陸軍最後の戦車(?)5式戦車チリです。
戦車に関しては歩兵支援を目的とした軽戦車ばかりで強力な戦車を作って来なかった日本陸軍ですが戦争末期になりようやく対戦車戦用の戦車を開発することになりました。それがこのチリです。
独ソ戦の情報を元に作り上げた75mm主砲、装甲圧75mmという他国に引けを取らない戦車です。もちろん本土決戦になって米軍のシャーマン相手でも充分活躍したでしょう。しかし、試作が完成しただけで終戦し活躍することはありませんでした。
その頃の日本にこれだけの戦車を量産できたかというとそれも無理な話だったでしょう。
戦後、試作の一両(主砲なし)はアメリカに渡り最終的にスクラップになりました。
定番の緑の他のカラーリングとして陸軍迷彩、そしてこの写真のバリエーションがあります。
これは放置状態になったときのもので本当は主砲はついておらず、スクラップ同然の状態の物です。
わざわざこれをラインナップする必要あるのかとおもうカラーバリエーションですが本当にバリエーションがないので仕方ないかと思います。
ですが落書きのデカールがついていて色もさらにウェザリングして廃棄車両っぽくするといい味がでるのでジオラマ向けかもしれません。
今回は遊びで架空の砂漠迷彩バージョンも作ってみました。
アジアを統一し、中朝やアフリカへと進軍した日本軍のイメージです。
普通ならサンドカラー単色ですがそれだとあまりにも面白くないので独自の迷彩パターンで塗ってあります。
黄色いラインでおなじみの陸軍前期迷彩を意識しつつ黄色の代わりに白いラインをいれてみました。
塗ってる時は微妙かなと思っていましたが砂漠用台座に乗せてみると意外とこれはありなんじゃないかという気がしてきました。
みなさんもオリジナルのチリを作ってみてはいかがでしょうか?