2020年12月2日水曜日

ウィングキットコレクションVSシリーズ13 F-8クルセイダー


Mig-21に続きF-8の紹介です。米海軍で採用され主にベトナム戦争で活躍したことで有名な機体で二本では航空自衛隊には採用されていないもののエリア88で主人公風間真が初期に乗っていたため一定の人気があります。

 

 


機体としてはMig-21と同世代くらいになりますがあちらが名機として今も使われているのに対してクルセイダーは70年代で米海軍からは引退し、その後仏軍や比軍でわずかに運用が続いていました。

機体の基本性能がそれほど良好でなかったことや技術革新によってあっという間に名声を失ってしまったという感じです。

空気吸入口の位置と機首レーダー配置がまだ迷走していた時代で上にレーダー、下に大きく開いた取り入れ口という独特の機首が特徴的です。そして機体側面にミサイルを装備というのも今ではみない珍しいスタイルです。

空母艦載機ということで低速での安定性を高めるために主翼を上下に稼働させ迎え角を可変さえせることができます。こういうった可変というのが後の海軍機にもよく見られるので艦載機は速度ごとの安定性には苦心したのだと思わされます。


海軍VF-194機は二連装ランチャーにサイドワインダーを取り付けてサイドワインダー4発とブルパップ空対地ミサイルを装備。

ブルパップミサイルは最初期の空対地ミサイルで発射後に機体から目標まで誘導が必要でした。そのた命中するまで戦闘機はその場に留まらなければならず敵の対空砲火に晒される危険がありました。また命中精度も芳しくなくあまりいい戦果は上がらなかったようです。

海兵隊VMF112機は対地対空両用のズーニーロケット弾 二連ランチャーをさらに二連装ランチャーに装備して8発搭載。無誘導なので対空戦にはサイドワインダーには劣りますが対地攻撃にも使える辺りはベトナム戦でそれなりに使えたんではないでしょうか。

主翼には無誘導2000ポンド爆弾を装備しています。

ハイテク兵器で遠隔攻撃する海軍機に対して敵陣へ突っ込んでいく海兵隊機というふうにそれぞれ仕上げました。